すべてが半端

推しが曇って飯がうまい

家族に普通を求められて壊れた私

見本もない誰かの偶像


普通の明るい子、普通の友達がいる子、普通の勉強ができる子、普通に母親の機嫌を損ねない子。私は家にいると常に後ろ指を刺されて生きてきた。そうしているうちにその後ろ指は私の生涯をつきまとうようになった。私は私が悪くない証明を求めるようになった。あまりに私が悪いと言われ続けるものだから、他の子がそんなにいい子なわけじゃないって話に同感してもらうことを死ぬほどに、伝わらなければ本当に死のうと思ったほどに求めてきた。

常に自分が責められているような恐怖心は、私に人をとてつもなく怯えさせる。明るい人でないことで揃って私を罰してくるに違いない。世界中から逃げなくてはと激しい不安に襲われる。どこかに、責められる自分がいないどこかに、私は消えてしまいたいのだ。